癖と手当て 2023/11/15
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
夜の蒸し暑さが和らぎ、冬の気配を感じるようになってきたこの頃。
今になってさつまいも関連の食べ物が増えているように感じます。
コンビニに立ち寄ると、以前にはなかった多種類のさつまいもチップスがあり、スイートポテトに保温されている焼き芋、さつまいものモンブランやさつまいも饅頭なども置かれるようになっておりました。
未だにさつまいもブームを引きずっている身としては大変喜ばしいのですが、それにしても若干の季節のズレを感じます。
これもまた商売というものなのでしょうか。
琴音です。
実は私、以前からとある癖に悩まされています。
考え事をしているとしゃがんでしまうという癖です。
曲を作っている時、いつまでもアイデアが出ず煮詰まっている時、考えることが複雑になるほどいつの間にかしゃがんだ姿勢になっています。
どこかの小話でもチラッと書いた気がしますが、自覚してからもなかなか治らずむしろ悪化していく一方。
最近では床やベッドといった平面だけでなく、普通に腰掛けられる椅子の上など、する必要のない場所でもしゃがんでしまいます。
自分の意識とは関係なくしてしまう行動なので、気づかない間に長時間しゃがみ続け、我に返ったときには胃や腸に激痛が、という時もしばしばあります。
そんな時は大概、寝転んで身体を伸ばしながらお腹の辺りを丸くさすっていると治ります。
なんとか癖が治る方法も心がけてみたのですが、最早しゃがんでいる時にこそ1番いいアイデアが浮かぶという境地まで来てしまったので、この頃は腹痛になった時の対処に慣れる方向で過ごしていました。
そんな折、先日もまた知らぬうちに癖が発動してしまい、お腹をさすっておりました。
毎度容赦ない自分の癖を恨みながらも、撫でる度少しずつ和らいでいく痛み。
冷静になってみれば、さすっているだけで痛みが治るというのは不思議なことだなと思いました。
そして幼い頃にも、同じようなことがあったのを思い出しました。
まだ両親と同じ寝室で眠っていた頃のとある夏。
夜中に目を覚ました私は、何故かいつもより暑苦しく、再び寝付くことが出来ずにいました。
冷房もそれなりの温度でつけてあったはずなのですが、布団を全く使わずにいても暑さは増すばかり。
気にすれば気にするほど余計に暑苦しく感じ、なかばプチパニックになった私は冷房に直あたりすることを試みました。
とはいえ幼子の背丈、冷房の風を直に受けたくとも身長が足りず、ベッドの上で背伸びをしてみたり軽く飛んでみたりと試行錯誤しておりました。
今考えれば暑くてたまらないのになぜ余計に動くのかと呆れますが、そんな初歩的なことすら考えられなくなるほど強い暑苦しさを感じていたのです。
そうして謎に滝汗をかきながら奇行を繰り返していた時、ふと目を覚ました母に呼び止められました。
何をしているのかと問われるも、この状況をどう説明すればいいのか悩み、一先ず暑いということだけ伝えました。
すると母は自分の隣に私を寝かせ、お腹の辺りをさすり始めました。
最初こそ、腹を撫でられても暑いことは暑いと思いながら、また母が寝たら直当たりを試みなければと様子をうかがっておりました。
ですが奇妙なことに、数分撫でられ続けたあたりで暑苦しさが引いていったのです。
たった数分のことでさっきまで感じていた、長い時間格闘していた暑苦しさが消え、若干の肌寒ささえ感じられるほどに涼しくなったのです。
そんなことを思い出し、たしか昔のテレビでも「手当て」という内容が紹介されていたなと、改めて調べてみました。
《現代では治療という意味で使われることが多くなっている「手当て」。
本来は文字通り手を当てる、触れることで心身の苦痛を和らげるという古くから人々が用いてきた癒しの一形態。
海外では16世紀ルネッサンス以降より、本格的に医療に組み込まれるようになった。
「手当て」によって分泌されるオキシトシンというホルモンは、怪我などの身体の痛みを和らげるエンドルフィンを増やす・自律神経の乱れを整える・ストレスホルモンに対抗するなどの効果がある
また手当てには、意欲や幸福度を高めるセロトニンやドーパミンの分泌を促す効果もあり、セルフケアだけでなく家族や友人、パートナーと互いに手当てをし合うこともリラクゼーションとなる》
とのこと。
改めて調べてみると感心させられますが、言われてみれば私自身も、友人が落ち込んでいる時などは無意識に肩に手を当てていた覚えがあります。
勿論医学の知識などなく、上記のような効果があることも知りませんでしたが、小さい頃の体験によって感覚的にやった方がいいと思っていたのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
手を当てる、さするなどの些細な動作も、実は色々な効果があると知った今回。
昔は不思議な力とされていたことが少しずつ解明され、このような機会に学びとなることも面白いものです。
皆さんも是非身近な誰かに、そして毎日を頑張る自分に向けて「手当て」をしてみてください。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。
夜の蒸し暑さが和らぎ、冬の気配を感じるようになってきたこの頃。
今になってさつまいも関連の食べ物が増えているように感じます。
コンビニに立ち寄ると、以前にはなかった多種類のさつまいもチップスがあり、スイートポテトに保温されている焼き芋、さつまいものモンブランやさつまいも饅頭なども置かれるようになっておりました。
未だにさつまいもブームを引きずっている身としては大変喜ばしいのですが、それにしても若干の季節のズレを感じます。
これもまた商売というものなのでしょうか。
琴音です。
実は私、以前からとある癖に悩まされています。
考え事をしているとしゃがんでしまうという癖です。
曲を作っている時、いつまでもアイデアが出ず煮詰まっている時、考えることが複雑になるほどいつの間にかしゃがんだ姿勢になっています。
どこかの小話でもチラッと書いた気がしますが、自覚してからもなかなか治らずむしろ悪化していく一方。
最近では床やベッドといった平面だけでなく、普通に腰掛けられる椅子の上など、する必要のない場所でもしゃがんでしまいます。
自分の意識とは関係なくしてしまう行動なので、気づかない間に長時間しゃがみ続け、我に返ったときには胃や腸に激痛が、という時もしばしばあります。
そんな時は大概、寝転んで身体を伸ばしながらお腹の辺りを丸くさすっていると治ります。
なんとか癖が治る方法も心がけてみたのですが、最早しゃがんでいる時にこそ1番いいアイデアが浮かぶという境地まで来てしまったので、この頃は腹痛になった時の対処に慣れる方向で過ごしていました。
そんな折、先日もまた知らぬうちに癖が発動してしまい、お腹をさすっておりました。
毎度容赦ない自分の癖を恨みながらも、撫でる度少しずつ和らいでいく痛み。
冷静になってみれば、さすっているだけで痛みが治るというのは不思議なことだなと思いました。
そして幼い頃にも、同じようなことがあったのを思い出しました。
まだ両親と同じ寝室で眠っていた頃のとある夏。
夜中に目を覚ました私は、何故かいつもより暑苦しく、再び寝付くことが出来ずにいました。
冷房もそれなりの温度でつけてあったはずなのですが、布団を全く使わずにいても暑さは増すばかり。
気にすれば気にするほど余計に暑苦しく感じ、なかばプチパニックになった私は冷房に直あたりすることを試みました。
とはいえ幼子の背丈、冷房の風を直に受けたくとも身長が足りず、ベッドの上で背伸びをしてみたり軽く飛んでみたりと試行錯誤しておりました。
今考えれば暑くてたまらないのになぜ余計に動くのかと呆れますが、そんな初歩的なことすら考えられなくなるほど強い暑苦しさを感じていたのです。
そうして謎に滝汗をかきながら奇行を繰り返していた時、ふと目を覚ました母に呼び止められました。
何をしているのかと問われるも、この状況をどう説明すればいいのか悩み、一先ず暑いということだけ伝えました。
すると母は自分の隣に私を寝かせ、お腹の辺りをさすり始めました。
最初こそ、腹を撫でられても暑いことは暑いと思いながら、また母が寝たら直当たりを試みなければと様子をうかがっておりました。
ですが奇妙なことに、数分撫でられ続けたあたりで暑苦しさが引いていったのです。
たった数分のことでさっきまで感じていた、長い時間格闘していた暑苦しさが消え、若干の肌寒ささえ感じられるほどに涼しくなったのです。
そんなことを思い出し、たしか昔のテレビでも「手当て」という内容が紹介されていたなと、改めて調べてみました。
《現代では治療という意味で使われることが多くなっている「手当て」。
本来は文字通り手を当てる、触れることで心身の苦痛を和らげるという古くから人々が用いてきた癒しの一形態。
海外では16世紀ルネッサンス以降より、本格的に医療に組み込まれるようになった。
「手当て」によって分泌されるオキシトシンというホルモンは、怪我などの身体の痛みを和らげるエンドルフィンを増やす・自律神経の乱れを整える・ストレスホルモンに対抗するなどの効果がある
また手当てには、意欲や幸福度を高めるセロトニンやドーパミンの分泌を促す効果もあり、セルフケアだけでなく家族や友人、パートナーと互いに手当てをし合うこともリラクゼーションとなる》
とのこと。
改めて調べてみると感心させられますが、言われてみれば私自身も、友人が落ち込んでいる時などは無意識に肩に手を当てていた覚えがあります。
勿論医学の知識などなく、上記のような効果があることも知りませんでしたが、小さい頃の体験によって感覚的にやった方がいいと思っていたのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
手を当てる、さするなどの些細な動作も、実は色々な効果があると知った今回。
昔は不思議な力とされていたことが少しずつ解明され、このような機会に学びとなることも面白いものです。
皆さんも是非身近な誰かに、そして毎日を頑張る自分に向けて「手当て」をしてみてください。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。