親の性はどこから…。 2023/09/13
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日、専門時代から使っていたヘッドホンを新調しました。
とりあえずで買ったものでしたが、いつの間にか愛着が湧き手放し難くなっていました。
当初は少し壊れたら変えようと思っていたのに不思議なものです。
最後使った時には右側の耳あてが壊れて閉じなくなっていたり、断線しかけて音が急に聞こえなくなったりとボロボロでした。
たしかに使い古していたんだなと、色々な記憶を思い返ししみじみ…。
一方ではまだ新品の香りがする2代目、これからどんな思い出が出来ていくのか楽しみです。
琴音です。
さて、密かに水族館巡りに取り憑かれているこの頃。
行ったことのない水族館を見つけては、次の機会にはここに行こうとニンマリする日々です。
普段は専らトビハゼやクラゲコーナーに張りついている私ですが、先日ふと入った海獣コーナーで大変印象的なトドの家族と出会いました。
出会ったのは威厳を感じる程にビッグサイズながらもしなやかにプールを泳ぐ父トドと、端の岸壁でまったりする母トド、親から少し離れたところで落ち着きなく動く子どもトドの3頭。
各々気ままに過ごしている3頭を前に、人間界でも割とありそうな家族図だな~と1人微笑ましくなっておりました。
しかし和やかな雰囲気が流れること数分、突如優雅に泳いでいた父トドが陸に上がり大声で鳴き始めたのです。
何事かと思って目を凝らしたところ、どうやら父トドの見る先には子どもトドが。
何故か吠えるようなで鳴き声でなく父トドに対し、子どもトドは萎縮気味な小声で鳴いているようでした。
みるみるうちに子どもトドに近づき、威圧的に鳴き続ける父トド。
少し前までのほほんとした雰囲気だっただけに、周りで流し見していた人々も息を飲みながらその光景を見守っていました。
少しの間父と子の鳴き合いは続きましたが、ついには子どもトドが母トドのもとへ向かっていき父トドの鳴き声は収まりました。
母トドのもとへむかうか弱い鳴き声と逃げるようなアセアセした姿は人間の子どものようで、よく分からない展開に子どもトドが可哀想だなと思えてきたのです。
が、それもまた次の出来事で父トドの愛情だと気づきました。
母のもとへ向かった子どもトドはすぐさま母乳をグビグビと飲み始め、母乳を飲みながらうっすら眠たそうにする子どもを見届けた父はまたプールに潜って行ったのです。
どうやら先程の鳴き合いは、いつまでたっても遊び続けている子どもトドに対し、「ご飯食べて寝なさい!」という父のお叱りがあり子どもトドがいじけるという流れだったようでした。
なんと人間らしいことでしょう…!
そしてなんと親らしいのでしょう…!!
ですが大人トドの知能は人間の3、4歳程度とどこかできいたことがあります。
もしそれが本当なのだとしたら、3、4歳程の知能レベルでありながらわが子には健康を害さないための躾が必要だと理解していることになります。
なんだかトドの知能をけなしているような書きぶりになってしまって難しいのですが、普通人間の3、4歳では誰かを躾けるということを理解し躾ける側として全うな行動を成すことは難しいはずです。
私が子どもトドを気の毒がっていた間父トドに注目していた友人によると、父トドは子どもが母のところへ行く際プールに落ちたりしないかじっと見守り続けていたとのこと。
なぁ~んと大人な対応なのでしょう…!!
わが子を思う親の心というのは、知能や種族とは関係ないのかもしれないと体感した機会でした。
そしてまた、だとすれば親という性はどこからくるのだろうという新たな疑問も生まれました。
父性や母性、親としての自覚、子どもを守るための思考…。
そういったものが知能や生き物のジャンルをある程度超えたものなのであれば、それはいつから、どこから、どうやって生まれるのでしょう。
もしくは生まれながらにそもそも備わっているものなのでしょうか。
人間界には親という立場に馴染みきれない人々や、逆にわが子ではない子供にも親心を感じられる人々がいたりしますが、トド界でもそうした個々の特性があるのでしょうか。
うーん…私は親になったことがないので全てはおしはかりかねますが、何がともあれ新たな知見を与えてくれたトドの家族には幸福があるよう祈るばかりです。
皆さんは親の性、そしてこんなトドの家族をどのように感じますでしょうか。
もしかしたら親の性の正体に迫るヒントが見つかるかもしれません。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。
先日、専門時代から使っていたヘッドホンを新調しました。
とりあえずで買ったものでしたが、いつの間にか愛着が湧き手放し難くなっていました。
当初は少し壊れたら変えようと思っていたのに不思議なものです。
最後使った時には右側の耳あてが壊れて閉じなくなっていたり、断線しかけて音が急に聞こえなくなったりとボロボロでした。
たしかに使い古していたんだなと、色々な記憶を思い返ししみじみ…。
一方ではまだ新品の香りがする2代目、これからどんな思い出が出来ていくのか楽しみです。
琴音です。
さて、密かに水族館巡りに取り憑かれているこの頃。
行ったことのない水族館を見つけては、次の機会にはここに行こうとニンマリする日々です。
普段は専らトビハゼやクラゲコーナーに張りついている私ですが、先日ふと入った海獣コーナーで大変印象的なトドの家族と出会いました。
出会ったのは威厳を感じる程にビッグサイズながらもしなやかにプールを泳ぐ父トドと、端の岸壁でまったりする母トド、親から少し離れたところで落ち着きなく動く子どもトドの3頭。
各々気ままに過ごしている3頭を前に、人間界でも割とありそうな家族図だな~と1人微笑ましくなっておりました。
しかし和やかな雰囲気が流れること数分、突如優雅に泳いでいた父トドが陸に上がり大声で鳴き始めたのです。
何事かと思って目を凝らしたところ、どうやら父トドの見る先には子どもトドが。
何故か吠えるようなで鳴き声でなく父トドに対し、子どもトドは萎縮気味な小声で鳴いているようでした。
みるみるうちに子どもトドに近づき、威圧的に鳴き続ける父トド。
少し前までのほほんとした雰囲気だっただけに、周りで流し見していた人々も息を飲みながらその光景を見守っていました。
少しの間父と子の鳴き合いは続きましたが、ついには子どもトドが母トドのもとへ向かっていき父トドの鳴き声は収まりました。
母トドのもとへむかうか弱い鳴き声と逃げるようなアセアセした姿は人間の子どものようで、よく分からない展開に子どもトドが可哀想だなと思えてきたのです。
が、それもまた次の出来事で父トドの愛情だと気づきました。
母のもとへ向かった子どもトドはすぐさま母乳をグビグビと飲み始め、母乳を飲みながらうっすら眠たそうにする子どもを見届けた父はまたプールに潜って行ったのです。
どうやら先程の鳴き合いは、いつまでたっても遊び続けている子どもトドに対し、「ご飯食べて寝なさい!」という父のお叱りがあり子どもトドがいじけるという流れだったようでした。
なんと人間らしいことでしょう…!
そしてなんと親らしいのでしょう…!!
ですが大人トドの知能は人間の3、4歳程度とどこかできいたことがあります。
もしそれが本当なのだとしたら、3、4歳程の知能レベルでありながらわが子には健康を害さないための躾が必要だと理解していることになります。
なんだかトドの知能をけなしているような書きぶりになってしまって難しいのですが、普通人間の3、4歳では誰かを躾けるということを理解し躾ける側として全うな行動を成すことは難しいはずです。
私が子どもトドを気の毒がっていた間父トドに注目していた友人によると、父トドは子どもが母のところへ行く際プールに落ちたりしないかじっと見守り続けていたとのこと。
なぁ~んと大人な対応なのでしょう…!!
わが子を思う親の心というのは、知能や種族とは関係ないのかもしれないと体感した機会でした。
そしてまた、だとすれば親という性はどこからくるのだろうという新たな疑問も生まれました。
父性や母性、親としての自覚、子どもを守るための思考…。
そういったものが知能や生き物のジャンルをある程度超えたものなのであれば、それはいつから、どこから、どうやって生まれるのでしょう。
もしくは生まれながらにそもそも備わっているものなのでしょうか。
人間界には親という立場に馴染みきれない人々や、逆にわが子ではない子供にも親心を感じられる人々がいたりしますが、トド界でもそうした個々の特性があるのでしょうか。
うーん…私は親になったことがないので全てはおしはかりかねますが、何がともあれ新たな知見を与えてくれたトドの家族には幸福があるよう祈るばかりです。
皆さんは親の性、そしてこんなトドの家族をどのように感じますでしょうか。
もしかしたら親の性の正体に迫るヒントが見つかるかもしれません。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。