Kotone Note 琴音 すみっこ目せん

だが見返りは求める! 2023/06/07

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、急行で移動できるところを敢えて各駅停車で移動することにハマっています。
シンプルに座れるというメリットも去ることながら、何よりその間に本を読んだり色々な作業をしたりすることで、スキマ時間を有効活用しているような気になれます。
考えが煮詰まっている時には思わぬ刺激に助けられたりするのもまた利点です。
やはり急がば回れですね。
琴音です。


さて、日頃YouTube中毒な私。

基本見るのは大食いかゲーム実況の動画ばかりなのですが、2~3月にラブソングなどを聴きまくっていたせいか、その頃から恋愛系のショート動画が度々流れてきます。

以前、この頃は恋愛コンテンツがアツいという話を耳にしたこともあり、勉強がてら見てみるのですが大概同じような内容です。

頻度も相まってやはり若者は恋愛に興味のある人が多いんだな…と謎の悟りを開きそうになります。

ただそんな中、恋愛に限らず色々な場面に通ずるテーマをついに見つけました。

それが「見返り」についてです。

ギブアンドテイクというやつですね。

友人、家族、恋人などなど…様々な関係性において見返りという題材は思いのほかちらほら出てきます。

この世には無償の愛なんて言葉もあり、見返りを求めない心配りこそが美しいとされがちですが、これには常々疑問を抱いてしまいます。

勿論、無償の愛や見返りを求めない優しさが存在しないとは思いませんし、それ自体は素敵なことだと思います。

実際なんの気なく人に善を施してしまうという仏のような方に会うと考えさせられますし、そもそも時と場合によっては見返りや結果云々以前に何かをすること自体が意味を持っていることもあります。

ただ、それは本当に「見返りを求めていない」に該当するのか?と問いたくなることもあるのです。

例えば、よく無償の愛の例として出される親から子への愛、または子から親への愛。

近年は本当に無償の愛を持っているのは親から子かという議論を目にしたりもしますが、自分としてはどちらも完全な無償ではないと感じています。

まず親側については客観的な憶測でしかありませんが、我が子を望み育てた人の多くに「子供の育っていく姿や笑顔で頑張れる」、果ては「我が子が生き甲斐」と話す人が多くいるというのが理由です。

もしそれが本心なのであれば、子供が無意識に行う言動や様子がある種の見返りとなっていて親の中で整合性がとれている、という捉え方ができます。

であれば、傍から見れば全く見合っていないことも良しと感じられてしまうことが愛であり、見返りに左右されないことが愛というよりは、与えたものと我が子から実質的に返ってきたものとの差が愛という概念により近しい部分なのではないかと思うのです。

また子供は子供で、ある程度の年齢になるまではその幼さや無知さゆえ親に頼り習うしかないという側面があります。

ならば、なんのしがらみも無いというニュアンスでの無償とは言い難いのかなと感じるのです。

そしてそもそもの話、親も子も無償の愛情を持つことが一番良いことなのでしょうか。

互いに互いがいなくては得られないものがあるからこそ一層大切に思える、特別な存在だと感じられることも同じ位素晴らしいことなのではないかと私は思います。


また上記の考えとは別に、見返りを求めることは美しくないというイメージが皆強すぎるのでは?という主観も持っていたりします。

確かに「自分はこうしてあげたんだから返されて当たり前」というような意味で捉えてしまうと大変下品に感じます。

ですが、実際に見返りを求めたくなる瞬間を想像してみると、別の考え方も出てきます。

前提として見返りを期待するほどの何かを与えている訳ですから、きっと相手はその人にとって大切な存在なのでしょう。

であれば、自分の行いは返されて当たり前というより、大切なその相手に自分と同じくらいの思いや感覚を持っていてほしい、がより近い場合もあるのではないかと思えてくるのです。(それこそ好きな人に自分のことを好きになって欲しい的な…)

そう考えると、下品などマイナスなイメージとはまた違う背景も見えてきます。

これもまた場合によりますが、色々引っくるめたら肯定されていいこともあるのではというお話です。


いかがでしたでしょうか。

どうも内省的な話には力が入りがちで、思想強めな内容となりましたが、皆さんの考えも是非聞かせていただけると嬉しいです。

私自身で今までの自分を振り返ってみて、何だかんだお返しをもらっていたし、貰い合い与え合える関係の方が絆も強くなっていたなと思ったので書いてみました。

年齢や経験を重ねていくうちに、何か欲することをわがままとされたり、人に期待することを諦めたくなったりする場面が出てくることもあるでしょう。

ですが私はそれでも尚、今までと変わらないこんな思いを胸に過ごしていきたいと思います。

「だが見返りは求める!」


っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。