Kotone Note 琴音 すみっこ目せん

潔さとしみじみ 2023/02/01

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日駅に向かっていた際、ふとラーメンの香りがしてきました。
何だかお腹が減ってくるなとニンマリしていたのもつかの間、ふと香りの持続時間が気になってきました。
私のいた場所からラーメン屋さんまではそれなりに長い距離があったからです。
ラーメンの香りというのはその状態を保ったまま長く風に乗っていられるほどに頑丈なのでしょうか。
香りの材料や質でも変わってくるのでしょうか。
風の速さなどにも寄ってくるのでしょうか。
雷などと同じように匂い元までの距離を計算できたりするのでしょうか。
そんなことを電車に乗ってからも考え続けたせいか、それとも元々空腹だったのか、少々電車酔いしました。
琴音です。


さて、中学時代は教室と家庭科室までの間を行き来して昼休みを過ごし、我が家の伝説となった私。

あれから5年以上経った今でも、一人道を歩く時間はそこそこお気に入りです。

特に学校を卒業してからのここ1年程は人との関わりが更に乏しくなり、日常のインプットとしても役立つようになってきました。

そんな中、最近もまたしみじみさせられる出来事が起こったので書き留めていきたいと思います。

野暮用で道を歩いていた際、少し先にある一軒家から保育園児程の小さい女の子が出てきました。

どうやらその一軒家は習い事の教室らしく、親御さんの迎えが来たタイミングでした。

と、突如始まる大人達の談笑タイム。

傍らで待つ暇そうな女の子。

その時、散歩中らしき一人の男性と大型犬が歩いて来ました。

刹那、女の子の暇そうな様子から一転急に輝き出す表情。

右手を差し出し、「こんにちは〜!」と連呼しながら彼らの方へ駆け寄っていきました。

そのなんとも可愛らしい右手前ならえは男性に構ってほしいからか、お犬様を撫でたいからか、はたまたその両方か。

制止せんとする親御さんの呼びかけにすら全くなびかない欲望まっしぐらのその姿は、素直さを持ちながらもどこか勇ましさを感じるものでした。

些細な一コマではありますが、だからこそより真っさら故の潔さを実感したのです。

ある程度年齢を重ね、経験や環境など色々な要素が入ってくると、思ったことを素直に言う難しさを感じることがあります。

この現象、理由は遠慮やら恐怖やら環境やらと様々ですが、いずれにせよ何かしら後ろめたさのあるものからだと思います。

そして私の場合、後ろめたさを持って内情を隠してしまうと、その場で決まった何かが応援してくださる方々に入った時後悔することになります。

実際、そうして後に苦い思いをしたことも一度や二度ではありません。

だからこそできる限り自分を持って過ごしたいと思いますし、自分の周りにはそんな人が多くいてほしい、多く出会いたいと感じます。

そう密かに考えながら彼女達の横を通り過ぎる日暮れ時。

これからの私はどんな人と出会っていくのか。

そしてあの潔い女の子はどんな人と出会っていくのか。

そしてどう変わっていくのか。

今日もまた想像が膨らみます。


っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。