琴音的生物観察記 2022/11/30
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、来たる12月に向けて心身ともにスイッチを入れつつあります。
12月に何があるのかといいますと、まあ色々あるのですが、有難いことに表の活動と裏の準備とでとにかく予定がつまっております。加えて各々が割と重めです。
それはもう未だかつて類を見ない程で、これらを終えた年末の自分はどうなっているのだろうかと今から不安と期待でいっぱいいっぱいです。
できる限り楽しむ気持ちを忘れず、根性で乗り切っていきたいと思います。
琴音です。
さてこの頃はすっかり寒くなり、みかんが美味しい季節となりました。
多くの生物の姿が見られなくなった今こそ、つい最近まで賑やかだったのにと思いを馳せてしまうものです。
という訳で今回は冬の寒さによって思い出された琴音的生物観察記3選をお届けします。
まず1つ目の記録は私が保育園児だった時に遡ります。
元々動物嫌いな両親と動物好きな子供で構成されていた琴音家。
幼い頃はよく姉弟そろって生き物が飼いたいと駄々をこねておりました。。
そんな中とある保育園帰り、車に乗り込んだ私に母が「そこの袋開けてみ」と一言。
見てみると座席の下に大きめの紙袋が置いてありました。
私が不思議そうにしていると「生き物飼いたいって言っとったやろ」と続ける母。
まさかの急展開に、もしかしてもしかするのかとワクワクしながら紙袋を開けた私は息を飲みました。
中にはさらに小さいプラスチックケースと虫かごが入っており、プラスチックケースの中にはさらに小さなヤドカリが3匹…。
それを見た瞬間、
確かに生き物ではある…。
という感想しか浮かびませんでした。
願いを叶えてやったぞとばかりに私の反応を伺う母。
正直先程までのワクワクは半分以上消え去っておりましたが、ケースの中でモソモソと、しかし懸命に歩いているヤドカリ達を見ると嫌だなんてとても言えません。
かくして、図らずも私の初育成生物第1号はヤドカリとなりました。
最初の出会いこそ不思議なものでしたが、いざ名前をつけて観察などしていると意外と可愛いものです。
ヤドカリといえど各々性格があり、ほとんど動かずじっとしているヤドカリもいれば、おてんばで虫かごの空気穴に引っかかりよく足が抜けているヤドカリもいるのです。
いつの間にか家に帰るとヤドカリの様子を見るのが日課になっておりました。
だからこそ1匹ずつ最期を迎えていく様はとても悲しかったです。
生き物を教えてくれた3匹は、今でも実家の庭に眠っています。
ヤドカリ達が居なくなって数年後、新たに飼い始めたのはザリガニでした。
親の職場の水槽に入れるためとのことで、ある程度大きくなるまでの飼育でした。
自分の小指第1関節程の大きさしかない赤ちゃんザリガニは可愛らしく、つい構いたくなっては爪楊枝の持ち手を挟ませて遊んでいました。
本当に小さいザリガニでしたが、挟ませた爪楊枝を引っ張るとなかなかに強い力で抵抗してきます。
こんなに小さくても強く生きているな…と野生の逞しさに感心したものです。
共にすごしたのは赤ちゃんから子供くらいになるまでだったので、お別れする最後までちまっとしていて微笑ましかったです。
唯一欠点があったとすれば、そんな赤ちゃんザリガニの可愛さをもってしても思い出してしまう強烈な匂いの餌。
あれはもう嗅ぎたくないなと思います。
最後は小学生の時夏休みの自由研究で飼ったアゲハチョウです。
アゲハチョウが卵を産み付ける木を育てていたご近所さんから卵付きの葉っぱをいくつかもらってきて飼ってみました。
赤ちゃん幼虫の頃、幼虫の頃、サナギ、成虫と見た目がどんどん変わっていくアゲハチョウは観察しがいのある生き物でした。
また成虫になった後、外に出した瞬間立派に飛んでいくものもいれば、羽の出来が悪く飛ぼうにもすぐに落ちてしまいやがては力尽きてしまったものもいました。
力尽きたアゲハチョウをアリの大群が運んでいく姿は、当時の自分には十分過ぎるほど自然の厳しさを感じさせ、それから数日間はその映像がずっと頭を過ぎっていました。
そうして終わったと思われた自由研究。
ですがこれには続きがありました。
夏休み明け、写真などといっしょに記録しファイルにまとめて自由研究として学校で提出してからのことです。
自分の学校は生徒全員の自由研究がランドセルロッカーの上に飾られ、暫くクラスメイト全員が手に取ったりできるようになっていました。
標本やスライムを作ったり、料理に挑戦したファイルがあったりと十人十色だったのですが、その中でも圧倒的人気だったのが私のアゲハチョウ観察ファイルでした。
皆幼虫の写真などを見ては気持ち悪いだの怖いだのと言うくせ休み時間になると毎度毎度見に来るのです。
男子女子問わず嫌がったり驚いたりしながらもページをめくる手を止めない様は何だか異様に思えたものです。
自分の自由研究が沢山見られるのは、本来嬉しいことではあるのでしょうが、嫌なら見なければいいのになんで見るんだろうかという気持ちが先行して何とも言えない気分でした。
今思えば怖いと言いながらジェットコースターやお化け屋敷に入る人達と同じような感覚だったのかもしれません。
嫌よ嫌よも好きのうちとは言いますが、まさにその実例を見ているようでした。
さて3選のつもりが3選(オマケ付き)になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
人に限らず生き物は観察していると思わぬ奥深さを感じられるものです。
そして生物観察を経て再度人の観察と向き合うとさらに発見があったりします。
皆さんも気が向いた時には是非、身の回りの生き物に目を向けてみてください。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。
私はというと、来たる12月に向けて心身ともにスイッチを入れつつあります。
12月に何があるのかといいますと、まあ色々あるのですが、有難いことに表の活動と裏の準備とでとにかく予定がつまっております。加えて各々が割と重めです。
それはもう未だかつて類を見ない程で、これらを終えた年末の自分はどうなっているのだろうかと今から不安と期待でいっぱいいっぱいです。
できる限り楽しむ気持ちを忘れず、根性で乗り切っていきたいと思います。
琴音です。
さてこの頃はすっかり寒くなり、みかんが美味しい季節となりました。
多くの生物の姿が見られなくなった今こそ、つい最近まで賑やかだったのにと思いを馳せてしまうものです。
という訳で今回は冬の寒さによって思い出された琴音的生物観察記3選をお届けします。
まず1つ目の記録は私が保育園児だった時に遡ります。
元々動物嫌いな両親と動物好きな子供で構成されていた琴音家。
幼い頃はよく姉弟そろって生き物が飼いたいと駄々をこねておりました。。
そんな中とある保育園帰り、車に乗り込んだ私に母が「そこの袋開けてみ」と一言。
見てみると座席の下に大きめの紙袋が置いてありました。
私が不思議そうにしていると「生き物飼いたいって言っとったやろ」と続ける母。
まさかの急展開に、もしかしてもしかするのかとワクワクしながら紙袋を開けた私は息を飲みました。
中にはさらに小さいプラスチックケースと虫かごが入っており、プラスチックケースの中にはさらに小さなヤドカリが3匹…。
それを見た瞬間、
確かに生き物ではある…。
という感想しか浮かびませんでした。
願いを叶えてやったぞとばかりに私の反応を伺う母。
正直先程までのワクワクは半分以上消え去っておりましたが、ケースの中でモソモソと、しかし懸命に歩いているヤドカリ達を見ると嫌だなんてとても言えません。
かくして、図らずも私の初育成生物第1号はヤドカリとなりました。
最初の出会いこそ不思議なものでしたが、いざ名前をつけて観察などしていると意外と可愛いものです。
ヤドカリといえど各々性格があり、ほとんど動かずじっとしているヤドカリもいれば、おてんばで虫かごの空気穴に引っかかりよく足が抜けているヤドカリもいるのです。
いつの間にか家に帰るとヤドカリの様子を見るのが日課になっておりました。
だからこそ1匹ずつ最期を迎えていく様はとても悲しかったです。
生き物を教えてくれた3匹は、今でも実家の庭に眠っています。
ヤドカリ達が居なくなって数年後、新たに飼い始めたのはザリガニでした。
親の職場の水槽に入れるためとのことで、ある程度大きくなるまでの飼育でした。
自分の小指第1関節程の大きさしかない赤ちゃんザリガニは可愛らしく、つい構いたくなっては爪楊枝の持ち手を挟ませて遊んでいました。
本当に小さいザリガニでしたが、挟ませた爪楊枝を引っ張るとなかなかに強い力で抵抗してきます。
こんなに小さくても強く生きているな…と野生の逞しさに感心したものです。
共にすごしたのは赤ちゃんから子供くらいになるまでだったので、お別れする最後までちまっとしていて微笑ましかったです。
唯一欠点があったとすれば、そんな赤ちゃんザリガニの可愛さをもってしても思い出してしまう強烈な匂いの餌。
あれはもう嗅ぎたくないなと思います。
最後は小学生の時夏休みの自由研究で飼ったアゲハチョウです。
アゲハチョウが卵を産み付ける木を育てていたご近所さんから卵付きの葉っぱをいくつかもらってきて飼ってみました。
赤ちゃん幼虫の頃、幼虫の頃、サナギ、成虫と見た目がどんどん変わっていくアゲハチョウは観察しがいのある生き物でした。
また成虫になった後、外に出した瞬間立派に飛んでいくものもいれば、羽の出来が悪く飛ぼうにもすぐに落ちてしまいやがては力尽きてしまったものもいました。
力尽きたアゲハチョウをアリの大群が運んでいく姿は、当時の自分には十分過ぎるほど自然の厳しさを感じさせ、それから数日間はその映像がずっと頭を過ぎっていました。
そうして終わったと思われた自由研究。
ですがこれには続きがありました。
夏休み明け、写真などといっしょに記録しファイルにまとめて自由研究として学校で提出してからのことです。
自分の学校は生徒全員の自由研究がランドセルロッカーの上に飾られ、暫くクラスメイト全員が手に取ったりできるようになっていました。
標本やスライムを作ったり、料理に挑戦したファイルがあったりと十人十色だったのですが、その中でも圧倒的人気だったのが私のアゲハチョウ観察ファイルでした。
皆幼虫の写真などを見ては気持ち悪いだの怖いだのと言うくせ休み時間になると毎度毎度見に来るのです。
男子女子問わず嫌がったり驚いたりしながらもページをめくる手を止めない様は何だか異様に思えたものです。
自分の自由研究が沢山見られるのは、本来嬉しいことではあるのでしょうが、嫌なら見なければいいのになんで見るんだろうかという気持ちが先行して何とも言えない気分でした。
今思えば怖いと言いながらジェットコースターやお化け屋敷に入る人達と同じような感覚だったのかもしれません。
嫌よ嫌よも好きのうちとは言いますが、まさにその実例を見ているようでした。
さて3選のつもりが3選(オマケ付き)になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
人に限らず生き物は観察していると思わぬ奥深さを感じられるものです。
そして生物観察を経て再度人の観察と向き合うとさらに発見があったりします。
皆さんも気が向いた時には是非、身の回りの生き物に目を向けてみてください。
っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。