Kotone Note 琴音 すみっこ目せん

逃走 2022/05/25

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日ふと、実家にいた時の家族との会話を思い出しました。
弟がまだ小さい頃、考え事をしていて煮詰まってくると、「ポンッ!」と言うことで頭をまっさらにするという特殊技法を使っていた話です。
本人的には考えに行き詰まった時の有効な対処法だと思っていたようですが、周りの人間からすればさっきまで黙っていた子が急に「ポンッ!」と言い出すので異様です。
何故急に思い出したのかはわかりませんが、未だに不思議過ぎて笑ってしまいました。
これも何かの縁なのではと思い、自分も考えが煮詰まった時にやってみました。
煮詰まっていた部分どころか、何を考えていたかまでまっさらになりました。
私の頭には早かったようです。
琴音です。


このところ…というかここ1年程、繋がりの大切さを感じることが度々あります。

そして同時期からずっと、精神的な苦痛から逃げることばかり考えていました。

自分にとって愛着のある人、気を許せる人は、ただ存在しているだけで自分を前向きにさせてくれます。

ただ一方で、その人達が状況・心境的に良くない状態になると、自分もそれに引っ張られてしまいます。

要は大事な人達が嬉しいと自分も嬉しく、悲しいと自分も悲しくなる、というような簡単なことなのですが、このありふれた平坦な言葉の実態はとても重いのです。

この1年程は、その上がり下がりが大きくなっているような気がしていました。

コロナ禍で活動が減り、インストアライブなどの気軽にお客さんやたまたま居合わせた人達と関われる音楽の場が減っているのは一つの大きな要因です。

もっと前からのことを言えば、メジャーデビューに際してメインの活動の場が東京に移ったこともあり、音楽活動を始めてからよくご一緒していた先輩アーティストさん達と関わることがほぼ皆無になってしまったことで、活動自体が以前より孤独な戦いになってしまったのも大きな要因です。

また、昨今はその先輩アーティストさん達が活動を休止してしまったり、自分の身近な人達が気を病んでしまったりすることも増え、その痛みや悲しみもまた重りになりました。

ただそんな苦痛が続けど、専門学校で新しい出会いや経験があったり、ツアーが開催されればお客さんと会えたり、先輩アーティストさん方とお話する機会ができたりという良いこともあったので、明確に苦しいと感じないようにしていました。

そうしてうっすらと蓄積し続けていた何かが、この1年程は急にとても重く感じるようになりました。

直近で言えば学生という身分から卒業し、仲間が遠のいたこともひとつあるのかもしれません。

自分自身、良くないことばかり引きずってしまう性分なので全体的に落ち込んでいる日々が続いていました。

最近は遠くへ出かけてみたりすることで気分転換を図っていましたが、結局は根本が解決していないので一時の誤魔化しにしかなりませんでした。

自分は一人が好きな性格だと自覚していましたが、今まで失うことのなかった要素が離れていき、知らぬ間に周りから受けていた影響を再確認しました。

ここまで何となく過去形で書いていますが、別段解決した訳ではありません。

ただ、ここへ来て少し状況が好転しています。

先日SNSをちらっと見た時に、活動を休止していた方々がまた活動を再開したという情報を得ました。

また、落ち込んでいた身近な人達とも改めて話せる機会が増えてきました。

それだけでも、積み重なっていた重りの一端が少し癒えました。

ここで自分がずっと落ち込んでいたアピールをしたい訳ではなく、いつ自分の状況がよくなるかわからないということを実感したのです。

そして振り返り、自分が落ち込んでいる心境や悩みを見て見ぬふりしないことと、なにか出来ないかを考え、もし何も出来なくても、自分の感情と向き合って苦しがっている自分を認めることが大事だとわかりました。

そして意外にも同じようにここ1年前後から、やたら苦しいしんどいと思うようになった人は多いようでした。

そういう時期というかタイミングなのかなと思い、今回書いてみた次第です。

自分もその何かに現在進行形で悩まされている1人なので、滅多なことは言えませんが、もしこれを読まれている方で共感してくださる方がいらっしゃるなら嬉しいです。

とりあえず、なんかやりたいなと思う今日この頃です。


っはい!!
今回はこの辺で終わります。
御清覧ありがとうございました!
また来週。