Kotone Note 琴音 すみっこ目せん

虚しさの特効薬 2021/12/08

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
街にイルミネーションが設置され始め、もう少しでクリスマスだなとクリスマスソングを聴き、今更ですが一人風情を感じております。
クリスマスの賑やかでどこか神秘的な要素を纏った雰囲気が好きです。
そして私はまた素知らぬ顔で人間観察に勤しむのでした。
琴音です。

さて、最近、ツアーに学校にと忙しくしている一方、ちゃんと誰かと関わったという感覚がなんだか薄くなっている気がしています。

実際はそんなことはないのですが、誰とも話していない気がすると思う日が続いているのです。

なんとなく物寂しいというか、虚無を感じることが増えてきているような…。

そんな時こそ、ちょっとした刺激というのはとても良い栄養分になるもので、先日久しぶりに登校した際色々と実感することがあったので書いてみたいと思います。

特に印象に残っているのはアンサンブルの授業。

クラスの中でバンドを組み、オリジナル曲をバンドアレンジで演奏できるよう練習していくというものです。

オリジナル曲といってもデモ段階のものなので、ほぼ1からメンバーとアレンジなどを作り上げていきます。

最初は曲自体が未完成で、加えて最初はメンバー同士ぎこちなかったり、そもそも普段楽器をあまり弾かない子もいます。

今はちょうどツアーを回っていることもあり、安定したまとまりのあるバンド演奏をバックに歌い、曲そのものも既にリリースされたものがバンドアレンジになっているツアーライブとはだいぶ違うなと思います。

ですがその違いこそ、ある意味誰かと関わっているという実感が生まれる要因でもあります。

荒削りな曲の音やリズムがあっていない所を話し合って繰り返し練習したり、細かいアレンジのアイデアをその都度提案し合ったりという負荷のかかる状況が、かえって虚無感を感じている自分にはいい薬でした。

その分疲労感も多少ありますが、頻繁にとるコミュニケーションが心地よく、不安定な状態からアンサンブルが安定していくのを演奏しながら聞いていると達成感があります。

そして、その度皆で喜んでみたり褒めあってみたりしていると、生きてるなという感じがします。

ここへきて自分が今まで家に籠りきりでも特に窮屈さを感じなかったのは、もともとがインドア派な性分だからというだけではなく、籠っていても虚しさを感じないだけの精神的な余裕と充実さがあったからなのかもしれないと気づきました。

まだまだ以前の当たり前が戻りきっていない昨今、内面的な安定には生を実感する要素が不可欠なようです。

皆さんもなんだか最近虚しい気がするなと感じた際には、自分自身に少し負荷のかかる何かを取り入れてみるといいのかもしれません。


っはい!!
今回はこの辺で終わります。
ご清覧ありがとうございました!
また来週。